山種美術館のCafe椿は、御舟作品の白眉《名樹散椿》(重要化財)からネーミングされたカフェで、季節や開催中の展覧会にちなんだオリジナルメニューがオススメ。同館では、開館55周年を記念した特別展「百花繚乱 ―華麗なる花の世界―」が開催中でしたが、残念ながら緊急事態宣言の発出を受け、5月11日まで臨時休館中。宣言が明けたらぜひ行ってみたいお店ということで、特別展とのコラボメニューをご紹介します。
特別展「百花繚乱 ―華麗なる花の世界―」コラボメニュー
山種美術館「Cafe椿」の和菓子は青山の老舗菓匠「菊家」に特別にオーダーしたオリジナル。テーブル、チェア、カウンターなどはイタリアのカッシーナ・イクスシー社に特注しているということです。
同館で開催中の特別展「百花繚乱 ―華麗なる花の世界―」は同館の開館55周年を記念し、花を描いた華やかな絵画で美術館を満開にするという展覧会。近代・現代の日本画を中心に、横山大観の桜 山口蓬春の紫陽花、小林古径の蓮、速水御舟の椿など、四季を感じさせる花の名画が一堂に展示されるのも魅力。山種美術館「Cafe椿」では展覧会をイメージしたオリジナルメニューが販売されていて、観賞の余韻に浸るひとときを楽しむことができます。
はすはな(こしあん)
小林古径《蓮》をイメージする気高く咲く蓮の花の和菓子。古径の描いた清浄な花の姿をやさしい色合いの和菓子でつくりました。菊家特製のこしあんは控えめな甘さです。

花のかおり(黒糖風味大島あん)
同じく小林古径の《白華小禽》をイメージしたの和菓子「花のかおり」。初夏の訪れを告げる泰山木の大ぶりな花と菓をモティーフにしました。中は上質な黒糖を使った大島あんです。

雨上がり(梅酒風味錦玉羹・白あん)
山口蓬春《梅雨晴》をイメージした「雨上がり」。雨上がりの柔らかな陽射しを受け、つややかに輝くあじさいを、梅酒風味の錦玉羹で表しました。

百花(ゆず餡)
菱田春草《白牡丹》をイメージした逸品。古来、「百花の王」とも称され、愛でられてきた牡丹をモチーフに、中は鮮やかな緑色の柚子あん入り。

あずまくだり(杏入り練切り・こしあん・淡雪羹)
川端龍子《八ツ橋》をイメージした「あずまくだり」は、『伊勢物語』を題材とした華麗な屏風を端正な和菓子で表現。練切りに入った杏の風味もお楽しみください。※卵を使用しています。

展覧会情報:【開館55周年記念特別展】 百花繚乱 ―華麗なる花の世界―
山種美術館は、緊急事態宣言の発出に伴い、2021年5月11日まで臨時休館中です。状況により休館期間を延長する場合があるということですので、最新の情報および入館料等、詳細につきましては公式サイトを必ずご確認ください。
- 展覧会名:【開館55周年記念特別展】 百花繚乱 ―華麗なる花の世界―
- 会 期:2021年4月10日(土)~6月27日(日)
- 会 場:山種美術館