
節句って何?日本人は節句を何かと大事にしてきた
昔から日本人は節句を大切な日として扱ってきました。節句とは季節の変わり目となる節目の日です。昔から季節の変わり目は邪気が入り込みやすいと考えられていたため、日本では新しい季節になる前に、邪気を追い払うという習慣がありました。そのため、節句=邪気を追い払う日とするのが一般的な考え方です。
そして雛人形の出し入れにぴったりな、邪気のない、神聖な日取りを選ぶとしたら、邪気を追い払った節句後の、日取りの良い日がベストだといえます。つまり、雛人形の出し入れする日を選ぶとしたら、この節句の日を意識して選べば間違いないでしょう。
雛人形を飾る日は節分後の立春がおすすめ!特に大安が吉日!
先程も言ったように、雛人形の出し入れする日を選ぶとしたら、節句で邪気を追い払った後の、日取りの良い日がおすすめです。一般的に雛人形は立春に飾るのが吉だと言われていますが、これも立春の前日にあたる節分で、鬼退治で邪気を払った直後だからだといえるでしょう。
また、さらに付け加えるとしたら、大安の日を選びましょう。どうしても大安は都合が悪くて飾れないという人は、穏やかな天気の日を選んで飾りましょう。
ちなみに立春とは、節分後(2月4日頃)から雨水の日(2月19日頃)までを指します。地域によっては、雨水の日に雛人形を飾ると、女の子が良縁に恵まれるとする地域もあるようです。
反対に飾ってはいけない日はいつ?
さて、雛人形を飾ってはいけない日はあるのでしょうか。実はあります!その日は以下の二つの日です。
- 3月2日(一夜飾り)
- 立春前
一夜飾りはお葬式を彷彿とさせる飾りつけであるため、忌み嫌われています。そのため、雛人形を飾った翌日に片づけるのは避けましょう。3月2日ギリギリになって飾るのではなく、早めの時期に飾るようにします。
また、立春前を避ける理由は、節分で邪気を払う前だからです。邪気が漂う立春前より、邪気を追い払った後の、立春以降に飾りましょう。
雛人形を片づける日は節句を意識してお早めに!
雛人形を片づける日も節句を意識して片づけるようにします。3月3日のひな祭りは桃の節句であり、この日は女の子の邪気を払う日です。そのため、3月3日に女の子の邪気を追い払ったら、なるべく早めに片づけるのがポイントです。雛人形には我が子の身代わりとなって厄を落としてくれるという意味があるため、いつまでも飾っていると、せっかく追い払った厄が、再び我が子に戻ってくると言われています。節句を意識して2週間以内には片づけるようにしましょう。
片づけてはいけない日はあるの?
片づけていけない日は特にありません。ですが、雛人形のお手入れ上、天気の悪い日は避けた方がよいでしょう。片づける日は天気が良く、乾燥している日がおすすめです。
まとめ
雛人形の飾る日、片づける日について、まとめてみました。
雛人形を飾る日
- 立春の期間(できれば大安)
- 地域によって雨水の日
雛人形を飾ってはいけない日
- 3月2日(一夜飾り)
- 立春前
雛人形を片づける日
- 3月3日を過ぎたらなるべく早く(一般的に2週間以内)
雛人形を片づけてはいけない日
- 特になし
- お手入れ上、天気が悪く湿気の多い日はNG
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