PCモニターをタッチパネル化!Amazonのメッセでカスタム依頼してみた結果
今回は、PCモニタをタッチパネル化するためのタッチパネルフレームキットをレビューします。一ヶ月間ほど使用してみて、操作性の他に実際の仕事で使う頻度など、本当に必要なの製品なのかどうかなど検証してみました。
また、Amazonのメッセージ機能を使い、メーカーとやりとりしサイズのカスタマイズに対応してもらうことに成功しました。ケース・バイ・ケースになるかと思いますが、特殊なサイズなモニターを使用している人もタッチパネル化の道があるかも知れません。ぜひ参考にしていただければと思います。
ノートPCのタッチパネルに感動→PCモニターもタッチパネル化したい!
長年愛用しているLenovoのノートPC「X280」。新しく手に入れた後期型は、初期型には存在していなかったオプションのタッチパネル式ディスプレイが搭載されていて、これが驚くほどの便利さ。こんなに便利ならPC用モニターでも!と思いましたが、PCモニターでタッチ操作不要のものは、大手メーカー含め一長一短。そしてついに、大型モニターをそのままタッチパネル化するキットが発売されているのをAmazonで見つけます。
これならば、購入したばかりのBENQのモニターを活かしてたままPCでのタッチ操作が実現できそう。
Amazonのメッセージセンター経由でサイズのカスタマイズを交渉
この製品、Amazonの出品元を確認すると、中国・広州のメーカーChengying Technology Co.,Ltd(以下、CY-TECH)が作っているもの。
日本で確認できる公式サイトがなく、情報が集まりませんが、ダメ元で、25インチのBENQモニター用にカスタムしたい旨連絡を試みました。返信は日本語で、自分でタッチパネル動作部分のサイズを測定して送れば、カスタムした図面を提供してくれるとのこと。数日後、カスタマイズされた図面と見積が送られてきました。※ちなみに26インチと同じ価格です。発注時には「お気軽にカスタマイズをお問い合わせ下さい」旨、商品ページに記述がありましたが、現在は見当たりません。たまたま受けてもらえたのかは不明です。
組み立てと使用感など
注文から10日後、無事に商品が到着。組み立ては30分程度、心配していたサイズの誤差も問題なく、Win11はドライバー無しで認識、タッチ操作もOKでした。
気になるタッチの精度ですが、使い勝手は悪くないです。ただし、Win11のUI側の問題で押し間違いが発生する可能性があり、画像編集のようなシビアなシーンでは使いたくないという印象。完全にタッチフレームのみで運用するのは少し難しく、マウスと併用した方が安心です。
総評:タッチパネル化の価値は?
製品としてのコスパは十分合格。しかし、デスクトップPC用のモニターに使うのは、体からモニタ間の距離の問題から、タッチパネル化には一定の限界があるのも事実かと。タブレットと違い、デスクトップ環境では手を伸ばして画面をタッチする動作が少々疲れるため、長時間の作業には向きません。それでも、特定のタスクにおいてはタッチパネルの利便性が発揮されます。例えばドキュメントのスクロールなど、直感的に操作できるのは非常に便利です。
結論として、PCモニターのタッチパネル化は一定のシーンにおいてはその利点が大きいものの、タブレットと設置方法が異なるため、その効果は今のところ限定的と言わざるをえません。ススミカマガジンにしては珍しく?辛目に書いていますが、例えば大型テレビをタッチで操作したいといった用途には絶大な効果を発揮すると思われ、WinのUIのカスタマイズやモニタの設置角度など、もうしばらく、タッチパネルの可能性を探ってみたいとも考えています。参考になれば幸いです。
リソース
- 記事中の写真は全て編集部によるもの