忘れ物防止タグ「Tile」のおかげで落とした財布を無事回収した実話。

「Tile」は全米シェアNo.1のスマートトラッカーで、Bluetoothと「音」で探し物の場所を教えてくれる便利なアイテム。
個人的に「すぐなくなる持ち物No.1」といえば傘。特に折りたたみ式ではない長い傘は、家から持ち出したら最後、ほぼ100%の確率で紛失が確定します。高いのを買っても同じことなので、ビニール傘しか怖くて使えません…。今回はスマートトラッカー「Tile」を私物に取り付け、使い勝手をチェックしてみます。
関係性の明示
この記事は以前掲載した記事に最新製品の情報について加筆および再構成したものです。Tile実機については、PR会社さまご提供の商品サンプルを、実際に使用してレビューしています。また、記事中の「落とした財布が本当に戻ってきた」エピソードは、レビュー執筆の数ヶ月後に編集長の体験した実話です。
新色「ストーングレー」が数量限定発売
2023年10月に登場した、Tileの新色はありそうでなかった自然みあふれるニュートラルな色調の「ストーングレー」。ベーシックカラーでありながらも今季を代表するトレンドカラーのひとつだそうです。優しい色合いは、どんなアイテムにもなじみ使い勝手が良さそう。「Mate(2022)」と「Mate(2022) 4 個パック」のセットモデルの2種類が数量限定で発売中。
Tileについて
記事執筆時点のTileのラインナップは4種類。車のスマートキーのようなシルエットのハイスペックモデル「Pro」、キーホルダーサイズのスタンダードモデルの「Mate」、クレジットカードサイズの最薄モデル「Slim」、さらに裏面シール付きの最小モデル「Sticker」があります。

4機種ともIP67の防水性を持ち、Bluetoothでの最大接続距離は約75m(Proでは120m)。Pro以外では電池の交換は不可ですが3年(Proのみ1年)もの電池寿命を誇ります。今回はこのうち「Mate」「Slim」を実際に使ってみました。
まずは接続してみる
Tileには専用のスマホアプリのダウンロードが必要です。iOSとAndroid版両方が提供されており、1つのアプリに複数のTileを登録することができます。初期設定時にアカウント作成の手間こそありますが、Tile本体のボタンを押すだけで、アプリから検索が開始されアクティベート自体は簡単に完了します。

登録時に「財布」「鍵」「傘」「ノートパソコン」など、Tileを何に使用するかを設定します。これはもちろん後で変更が可能です。
さっそく財布をさがしてみる
クレジットカードサイズのSlim。厚みはだいたいカード2枚分ほど。カードと一緒に財布へ格納できます。体感的にもカード2枚分くらいの重さで気になりません。

スマホのアプリからTileを検索するとBluetoothで接続しに行き、本体から音が鳴ります。小さなスピーカーのわりに、カバンの中からもちゃんと聞こえるくらいのボリュームです。また、画面にはシグナル強度が表示されます。これは探したいものとの距離がどのくらいあるを表示しています。Tile本体のボタンを押すと逆にスマホの方を鳴らすことができます。

Bluetooth圏外でなくしたら?→ロスト&ファウンド機能
Bluetooth圏外で紛失してしまったても、まだ「詰み」ではありません。Tile同士の通信機能により、他のTileを持ったユーザーが近くを通ることで、自分のスマホに通知がくる「ロスト&ファウンド」という機能が搭載されています。

Tileネットワーク
別のTileユーザーが通りがかるまで…と聞くとなんだか心許ない感じがしますが、さらに「Tileアクセスポイント」というものが構築されています。これは常時すべての「Tile」を検索することでユーザーで構成される「Tileネットワーク」を大きく拡張します。「Tileアクセスポイント」はタクシー、そして主要駅にアクセスポイントが設置されており、タクシーの場合は主要都市約30,000台の「MoT後部座席タブレット」搭載車がTileの電波を拾い、駅では忘れ物窓口に届けられた時に位置情報を送信してくれるということです。
サブスク(プレミアム版)ではスマートアラーム機能付き
「Tile」はプレミアム版に登録することで、置き忘れが発生したら通知を受け取ることができる「スマートアラート」機能が利用できるようになります。サブスク料金は年間3,600円、初月無料。スマートアラート以外に30(日)間の移動履歴を保存できる「ロケーション履歴」、家族や友人とTileを共有管理できる「共有無制限」機能などがついてきます。
自宅に財布を置いて外出してみる
Tileを格納した財布を自宅に置いた状態で家を出てみます。Tileからアラートが来るはずです。ちなみ指定した場所ではアラームをオフにするようにも設定が可能です。
自宅から徒歩7分の地点で通知が来た!

通知機能とロスト&ファウンド機能の組み合わせにより、かなり安心できそうな感じです。…落とし物をしないのが一番ですけども!
後日談:宮ヶ瀬の湖畔エリアで本当に財布を落とした件
このレビューの数ヶ月後、実際に財布を忘れるトラブルに遭遇しました。外出しようとして財布が見当たらず、試しにTileアプリを確認してみると…家のカギしか検出されない=家の中にない!?。ここのところずっと自宅にいたので、外出先で落としたとしたら2日前の宮ヶ瀬湖畔エリアのイルミネーション撮影。財布の中身は現金の他にクレカ2枚と、キャッシュカードに免許証…。そしてすでに2日も経過している。これは大ピンチすぎる。
なぜか宮ヶ瀬ー本厚木間ではない「上荻野」にある?
気を取り直して、アプリをもう一度確認すると…最後に検出されたのが、神奈中バスの厚木北営業所。場所的には宮ケ瀬ー本厚木駅間ではなくて、上荻野にある路線バスの車庫のようです。

上で書いたように、BlueToothが途切れた所で「詰み」ではないんです!これが「Tileアクセスポイント」。常時すべての「Tile」を検索し続けることで、ユーザーで構成される「Tileネットワーク」を大きく拡張する仕組みの威力です。ありがとうTile(号泣)
今回の場合、届けてもらえた財布が上荻野の車庫に移動した後に、財布内の「Slim」がTileサーバーと通信してくれたということのようです。あくまでも推測ではありますが。
地図には表示されているものの、営業所ではなくて路上だったらアウトです。ともかく、急いで営業所へ電話してみると…ありました!ちょっと遠い場所のため、後日、半日かけて回収。中身も全て無事でことなきを得ました。Tileありがとうアゲイン!

ちなみにその時の取材で撮影した動画…。
実際に財布を回収してわかったTileの安心なポイント
- 本体が小さいので普段使っている時も邪魔にならない
- スマホで検出できない時点で家にない(紛失した)のが確定→家探し不要ですぐに対処に移れる
- 「Tileネットワーク」により通常の場所にある限りは、発見できる可能性が大!
本当に困った時にありがたみがわかリます。マジで…。