
雪合戦が格好イイ!見応え抜群のスポーツへと進化
ひと昔前までは雪合戦といえば、子供たちの雪遊びの一つに過ぎませんでした。雪玉を作ってポイッと投げる、ただそれだけの、ほんわかした冬のお遊びでした。しかし、その雪合戦が、今や国際ルールまで設けられているスポーツへと進化しました。初めて見た人は、雪合戦のこれまでのイメージが覆り、あまりの格好良さにしびれてしまうかもしれません。もはや冬のスポーツとして欠かせない“スポーツ雪合戦”についてご紹介していきます。
そもそも雪合戦はいつからあるの?雪合戦の歴史とは
雪合戦は、そもそもいつからあるのでしょう。雪合戦の歴史を紐解いていくと、歴史がかなり古いことが分かります。雪合戦が記されている最古の記録は、「日本書紀」になります。「日本書紀」といえば、奈良時代の日本の歴史書です。これに“雪遊び”の記述が載っており、雪合戦やかまくらなどの雪遊びの記述が載っているようです。かなり古い時代から、日本人は雪合戦に親しんでいたことが分かります。

スポーツ雪合戦が始まったきっかけは何?
さて、今や、スポーツとして世界で認められている“スポーツ雪合戦”ですが、このスポーツ雪合戦が始まったきっかけは、なんと町おこしによるものだったようです。昭和新山のある町、北海道有珠郡壮瞥町において、閑散とした冬の町を盛り上げるために考案された企画だったようです。初めてスポーツ雪合戦大会が行われたのは1989年。それから、毎年、冬のイベントとして開催され、それが次第に日本中、あるいは世界中へと広がっていきました。
スポーツ雪合戦が格好イイ!その魅力とは
スポーツ雪合戦の、何が格好イイかというと、まずはズバリ見た目です。ヘルメットを被り、ユニフォームを着用した姿が単純に格好イイです。それにスポーツ雪合戦そのものも、非常に魅力的です。1チーム1セットで使える雪球は90個だけなので、ただ当てるだけではダメ。みんなで団結し、相手チームにどう攻めるべきか戦略を練らなくては勝てない競技なのです。しかも、1セット3分という短い勝負。この短時間で相手を攻撃する姿は、非常にスピーディーで迫力があります。雪球もガチガチに固められており、当たったら痛そう。これがものすごいスピードで四方から飛んでくるので、ヘルメットを装着している理由が見てすぐに分かるでしょう。とにかく迫力抜群のこの競技。一度見たら、その迫力に圧倒されてしまいます。
スポーツ雪合戦の国際ルールを紹介!
スポーツ雪合戦には国際ルールが設けられています。ザッと紹介すると、このような感じです。
- 勝敗は時間内に相手チームの旗をとるか、もしくは相手チーム全員を倒せば勝ち。
- 3セットマッチ2セット先取りの試合。
- 1セットの競技時間は3分。
- 1チーム1セット90個のみ雪球を所持できる。
1セットの競技時間は3分という短い時間であるため、スポーツ雪合戦をしたことがない人は物足りなさを感じてしまうかもしれません。ですが、実際、雪の中、3分という時間を過ごすのは、かなりのエネルギーを消耗します。雪の中を歩くのは、平面を歩くのとは違い、ただ歩くだけでも疲れるものなので、3分という時間は戦う時間としては妥当な時間だといえるでしょう。
今や雪国ではメジャーなスポーツ!様々な地域で大会が開催
スポーツ雪合戦は今では北海道だけでなく、雪国のいたる地域で開催されています。一般の部やジュニアの部など、年齢や性別で分けて開催されているところもあるので参加しやすいです。結構、様々な地域で開催されているので、雪国の市町村のホームページなどで確認してみましょう。
ちなみに日本雪合戦連盟の公式ホームページはこちらになります。
一般社団法人 日本雪合戦連盟のHP
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