今さら聞けない敷金と礼金について

2018-06-12

投稿:ふみ

不動産関係って、知らない言葉が出てきたりして不安になりますよね。今回は敷金と礼金についてまとめてみました。

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敷金(しききん)とは?

敷金とは部屋を退去する際に、部屋を原状回復するために必要なお金のことを指しています。つまり、部屋を入居前の姿に戻すためのお金です。入居する際、退去するときのことを考えて、あらかじめ準備しておかなくてはいけません。具体的には、破れてしまった壁紙を貼ったり、畳替えをしたりするお金に当てられます。

礼金(れいきん)とは?

部屋を貸してくれる大家さんに対しての御礼金です。現代では、賃貸物件が有り余るほど存在するので、「なぜ、部屋を借りてあげるのにお礼をしなくちゃいけないの?」などと思いがちですが、昔は社宅が少なかった時代もあり、賃貸物件を借りる際には苦労をした時代があったようです。御礼金はそのときにできた慣習であり、いまだにその慣習が続いています。

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敷金と礼金の相場はいくら?

敷金と礼金の相場は、家賃1カ月分が目安だと言われています。しかし、最近では賃貸物件が有り余っているからか、礼金なしとする物件が増えてきています。

敷金と礼金は戻ってくるのか

退去する際、礼金は戻りません。しかし、敷金の場合、部屋の使い方次第で戻ってくるときがあります。部屋を綺麗に使用した場合、部屋の原状回復に使うお金がさほどかからないため、敷金が戻る可能性があるからです。敷金で部屋を原状回復しても、なお、敷金に余裕があった場合、そのお金は借主に戻さなくてはいけない決まりがあります。よって、敷金にあまりが出たら、借主の手元にそのお金が戻ってくることになります。

敷金を取り戻したいのなら、契約を交わす前に確認しよう!

敷金を取り戻したいのなら、契約を交わす前に以下のことに気を付けましょう。

契約書に記載されている特約に注意!

基本的に、通常の生活におけるキズや汚れについては敷金から金額を差し引かれることはありません。しかし、契約書に特約が記載されているときは要注意。大家さんの都合のよい条件で特約が記載されている場合があります。

本来は貸主が負担すべきことなのに、「畳替えの金額は敷金から差し引く」「生活でついたキズは敷金で直さなくてはならない」などの特約が課され、入居者の負担が増す場合があるのでしっかりと読み込みましょう。

入居前からあるキズはないかチェック!

入居する前に、部屋の中にキズはないかチェックしましょう。できれば、スマホなどで写真を撮り、自分がつけたキズではないことを証拠として残しましょう。退去する際、入居前から存在するキズまで修繕を求められることのないように注意しましょう。

敷金と礼金なしの物件もある

世の中には敷金と礼金のない物件があるのも事実。できることなら、敷金礼金なしの物件がいいな…と思っている人は、よく物件を見て決めた方が良さそうです。というのも、敷金礼金なしとするのは、それなりの訳があるからです。事故物件であったり、交通の便が非常に悪かったりする場合があります。

また、敷金礼金がないとお得に見せかけて、他に違う条件が課されている場合もあります。甘い誘惑に惑わされることのないよう、物件選びは慎重にいきましょう。

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