常温じゃダメなの?美味しいぶどうの食べ方を岡山県さんに聞いてきた

2023-09-21

投稿:ススミカマガジン編集部
記事中商品の購入で当サイトが報酬を得る場合があります

秋の味覚、美味しいぶどうの選び方や保存方法、知っていますか?今回、岡山県さんによる「岡山県産ぶどうメディアセミナー」を取材していろいろと教わって来ました。岡山県特産のぶどうの魅力とベストな愉しみ方をお伝えしたいと思います!

教えてくれたのは

今回、岡山のぶどうについて詳しく教えてくださった笹井純子さん。「おかやま応援Tokyo隊」として、日々岡山の美味しいものをPRしているそうです。

笹井純子さん(おかやま応援Tokyo隊) 編集部撮影

クイズなども取り入れられた講義は、時間が経つのを忘れる面白さで、楽しくお仕事させていただきました。ありがとうございました!。笹井さんはチーズについても専門家で、ぶどうとチーズもとても相性が良いそうです。

では、早速、ぶどうの選び方からご紹介します。

美味しいぶどうの選び方とは~どんなぶどうが美味しいの?

ぶどうは追熟しない果物です。よって、選ぶポイントはずばり「見た目」で、新鮮で外観が良いもの=美味しいものということになります。房の形が良く、粒が大きいものが良いぶどうで、色の濃い房の方がより甘いそうです。

岡山県産「ピオーネ」編集部撮影

ぶどうの栽培は非常に手間がかかかります。専用のハサミを使い、余計なブドウの粒を取り除くことで粒を大きくする作業「間引き」は、岡山のぶどう農家が誇る職人技。粒と粒を大きく育て、隙間なく密着させることで輸送性も高まり、贈答用の高級ぶどうとして出荷できるようにもなるそうです。

知らなかった!ぶどうの正しい保存方法とは

ぶどうは追熟しないため、新鮮なうちに食べるのがベスト。保存する場合は、房ごと保存すると軸に水分が戻ってしまい消耗してしまうので、1粒づつ切り離して容器に並べて冷蔵庫の野菜室に保管します。ちょっと面倒そうですが、高級ぶどうは1粒ごとに箱に入れて出荷されたりもします。今度買ったら試してみようと思いました。

冷やすと甘くなる!

左:岡山県産「シャインマスカット」、右:岡山県産「ピオーネ」 編集部撮影

ぶどうに多く含まれる果糖は、冷やすと甘く感じるという特性があります。岡山&ぶとう通のオススメは、冷蔵庫で1~2時間、あるいは氷水で15分程度軽く冷やし、皮ごと口に入れる食べ方だそう。ぶどうの皮には香り成分の他、アントシアニン、フラボノイドといった機能性成分と呼ばれるポリフェノール類も多く含まれています。皮を食べない人も、口に入れてから香りを味わってから皮だけ出すとより美味しく食べられます。また、ぶどうの皮についている粉は果粉(ブルーム)と呼ばれていて、そのまま食べても全く害はないそうです。ブルームは果実が出す天然のロウ状物質で、水濡れか乾燥から果粒をガードする役割があります。そのため出荷時にもブルームを落とさないように非常に慎重で繊細な作業が行われているんです。

岡山のぶどう~”奇跡のぶどう”マスカットジパング

林 慎吾さん(林ぶどう研究所) 編集部撮影

白桃と並び、岡山を代表する果物である、ぶどう。その歴史は130年もの前、明治時代の初めに遡ります。試行錯誤の末、現代の高級ぶどう「シャインマスカット」の先祖にあたる品種「マスカットオブアレキサンドリア」の温室栽培に日本で初めて成功したのも岡山県。また、大粒で甘い黒系ぶどう「ピオーネ」の生産は全国1位を誇ります。

その気品ある香りから、果物の女王と言われるアレキサンドリアですが、栽培に高い技術が必要なのと種なし化が難しいために、近年は栽培量が減少しています。

そこで、アレキサンドリアの持つ気品ある香りと種なしで皮ごと食べられるぶどう作りを目指した結果、2014年に”奇跡のぶどう”と呼ばれる品種が登場しました。これが、林ぶどう研究所が10年の年月位をかけ、1万回以上もの交配を繰り返して生まれた岡山県限定栽培品種「マスカットジパング」です。マスカットジパングは極めて雨に弱く、徹底的な水分管理が必要という、非常に栽培の難しいデリケートな品種のため、岡山県内約100件の契約農家だけが栽培を許可されています。

取材時に編集長も1粒試食させていただきました。薄い皮から溢れ出るジューシーな果汁と上品な香りに驚き。宝石のようなぶどうに感動しました。

10月22日まで!「ももてなし家」で岡山県産ぶどうフェア開催中

とっとり・おかやま新橋館2Fのビストロカフェ「ももてなし家」では、2023年10月22日まで「岡山産ぶどうフェア」を開催中。「岡山県産ぶどうのタルト」(999円)、「岡山県産ぶどうのパフェ」(1999円)の他、そのままシンプルに旬ぶどうだけを食べられる「そのまんま《ぶどう》」(1599円)と、岡山県産のぶどうをたっぷり楽しめるラインナップが登場。気になるぶどうの品種は、”奇跡のぶどう”マスカットジパングからピオーネ、シャインマスカット、瀬戸ジャイアンツなど、週替りで楽しめます!

ふるさと納税でシャインマスカットを満喫!

岡山のシャインマスカットはふるさと納税の返礼品にも登場していますね。

リソース

  • 取材ご協力:岡山県さま、岡山リサーチお手伝い事務局さま
  • 記事中の写真は全て編集部撮影によるもの
  • とっとり・おかやま新橋館のHP:https://www.torioka.com/