七福神にはメンバーチェンジがあった!?すみだ北斎美術館のスライドトークに行ってきたよ
すみだ北斎美術館「めでたい北斎」展のスライドトークに行ってきたよ
こんにちは!
すみだ北斎美術館で開催中の「めでたい北斎」展ですが、展覧会の見どころを解説してくれる「スライドトーク」のイベントがあるということで行って来ました。美術館・博物館にはこういった、学芸員の方による展示解説のイベントが展覧会の会期中にあります。たいていは入館料のみで参加でき、ためになって面白いんです^^。ちなみに、今回のスライドトーク「めでたい北斎~まるっとまるごと福づくし~展の見どころ」は来年の1月6日にも開催されますので、今回行かれなかった方も是非お見逃しなく。
イベントの様子
入場は無料ですが、年間パスポートの提示または企画展の入場券(大人1000円)が必要です。受付は13時半からですが15分くらい前からお客さんが並び始めました。定員60人がほぼ満席くらいでしたので、ものすごく慌てて行かなくても大丈夫そうです。
会場は1階のMARUGEN100(講座室)です。
エントランスホールの向かい側の部屋が会場です。受付時にチケットの提示が必要なのでいきなり列に並ばずに先にチケットを購入しましょう。
イベントの内容
学芸員の山際さんによる、スライドを使用した「めでたい北斎」展の見どころ解説。記者発表会での展示説明とおおむね同じ…と思いきや、さらに詳しい説明が盛り込まれていました。あっと言う間の30分。すごい!楽しい!
そして、最後に今回の展示会向けに発売された特別リーフレットの紹介がありました。掛け軸ポスター状に展開された布袋図が紹介されると、来場者から感嘆のため息がもれていました。
七福神にはメンバーチェンジがあった
そしてスライドトーク内のお話。
七福神は時代によって違いがあり、寿老人と福禄寿は同じ神様とみなされ、寿老人の代わりに猩々が七福神に入っていたこともあったらしいです。
猩々(しょうじょう)というのは赤い髪のお酒好きの神さまで、「めでたい北斎展」でも柳々居北辰斎の摺物「七人猩々筆初」でお酒を飲みながら書き初めをする姿を見ることができます。
*後期は「七人猩々 初舟」が展示。
その他アラカルト情報
布袋図は前期展示のみ!
今回のメインビジュアルにも使われている葛飾北斎「布袋図」ですが、前期のみの展示です。12月19日(火)の後期展示からは入れ替わりますので、観たい方はお早めに。なお、後期からは魚屋北渓「七福神図」が展示されます。これも観たい!
なのでいろいろ観るには年間パスポート
美術館に通うようになって、やっとわかってきたのですが、一つの展覧会でも会期中に様々なイベントや、前後期で目玉作品が入れ替えられるなど、実は一回行っただけでは全部を楽しみつくしたとは言えないんですね。
そういう人向けに、すみだ北斎美術館では年間パスポートという制度があります。3000円で購入日から1年間有効。東京国立博物館とこちらはわりとよく行くので検討しようかな。
常設展もぜひチェック!
常設展のデジタル・アーカイブのコーナーでは、なんと、モニター上で『北斎漫画』『富嶽百景』などを全部観ることができるんです!。しかもタッチパネルなので自分でめくることができます。すっかり興奮しながら全部読んじゃいました。
卍!
このころの北斎って「画狂老人卍」を名乗っていて…。「卍」!先日の三省堂さんの新語大賞には入らなかったものの、この時代にすでに「卍」を名乗っていたなんて。北斎って今も時代の最先端にいるんですね…すごすぎる…。
読んでいただいてありがとうございました。
北斎通りには商店会が管理している北斎お休み処とい無料休憩所があります。前から来た若い子の一団が、ここ(セブンイレブン)で飲み物を買って、向こうの休憩所で休んで行くみたいな話をしていて、地域の生活の一部に根付いている感じが非常に印象的でした。
読んでいただいてありがとうございました。
ハッピーな一日を!
すみだ北斎美術館「開館一周年記念 めでたい北斎〜まるっとまるごと福づくし〜」
- すみだ北斎美術館
- 2017年11月21日(火) 〜 2018年1月21日(日)
- 前期:11月21日(火) 〜 12月17日(日)
- 後期:12月19日(火) 〜 2018年1月21日(日)
- 開館時間:9:30-17:30(入館は17時まで)
- 休館日:毎週月曜日、2017年12月29日~2018年1月1日
- 入館料:一般1,000円/大・高校生700円/中学生300円/障がい者300円
- 会期中観覧当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧できます
- 主催:墨田区・すみだ北斎美術館
公式サイト