マンションの換気口は24時間換気システムの一部で、2003年の建築基準法の改正により住宅への導入が義務付けられているものです。壁にある換気口より入ってきた外気が浴室の天井などにあるファンによって集められ、排気される仕組みです。基本的に換気口のルーバーは全開にすることが推奨されています。
換気口からは常に外気が部屋に入ってきている!
え?換気口から入ってきた外気?24時間?どういうこと???

そうなんです、したがって窓を閉めていてもこの換気口があいていれば常に外の空気が入ってきます。埃、花粉、さらにはウイルスや騒音も入っていくることになります。したがって、どんなにルンバなりダイソンなりを使おうとも換気口のメンテナンスがなされていなければ室内をきれいにしておくことは不可能であるといえます。
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- 換気口については吸気口、通気口)とも呼ばれますが、本記事では換気口として統一しています。
換気口取外しの方法は?
ルンバだのダイソンだのをレビューするわりにこれはマズイということで、編集部でも換気口のメンテをDIYで敢行してみます。
もともと使われていたのは、おそらくマンションの排気口の丸形タイプだとポピュラーなのが、この大建プラスチックス 100M6-F2 丸型レジスター。外壁かのパイプにピッタリはめ込んであるだけと聞いていましたが、びくともしない。また、メーカーの仕様をみても内側と外側で分離するわけでもなさそう。
Amazonで品切れになっているぽいので似たような商品を貼っておきます…
換気口のマウント方法について
実はこの記事用の写真を取る前に別の部屋の換気口を取り外していて、やり方がわかってから執筆しています。
ネット情報によるとパイプに差し込んであるだけ、ネジ止め、接着等いろいろなぽターンがあるようですが、この建物の場合は換気口パーツに協力な両面テープを4点止めし、さらに換気口と外周部分コーキングらしきもので覆うという状況。いずれにしてもメンテ性ゼロ。
周りをコーキング材か接着剤で固めているようです。メンテしたかったら業者に頼んでねという意味なのでしょうか…。DIYするけど。
取り外し作業 壁紙へのダメージを最小限にしたいが…
使った工具はカッターと養生用のPテープ。スクレイパーもあったら便利かもしれない。道具自体は特殊なものは不要ですが、とんでもない量のホコリが舞うのでマスク、掃除機、雑巾は必須。できたら頭にタオルを巻いて防じんメガネもつけたい。年末大掃除で天井裏に向かうくらいの気持ちが必要。


カッターの刃が滑った場合を考え、壁紙の目に見える部分を傷つけないように、まず換気口のまわりをマスキング。ゆっくり刃を差し込んでコーキングを切った後、今度は深く差し込んで内部の両面テープにくっついてる壁紙を切り取ります。壁紙以前に手を切らないようにゆっくり刃を動かしていきます。


見えない場所に両面テープで留めているため、壁紙が多少剥がれてしまいます。四角いタイプに交換するため見えなくなりますが、今後のメンテ時に剥がれてくるとマズイので残骸を両面テープで接着し、マスキングで補修しました。
そして衝撃の結果に!!
あとは四角型の換気口とつけかえれば終了。ちなみにパイプの外径は100ミリの他に150ミリ等もあるのでちゃんとはかってから発注しましょう。ホームセンターでもamazonでも普通に変えます。フィルターがもともとつているのが良かったので「ユニックス ワンタッチ風量調整型換気孔 KRP 100BWFH クールホワイト」を選択しました。
さてはめ込んで…と思いきや!!!あれ、なんか違う!
リノベやらリフォームとかの関係でまっすぐに穴があけれれていない!半分以上がコンクリーの外壁に覆われているという衝撃の結果に。

よく見ると、この部屋の換気口パーツだけカットして深さを短くした形跡が…。

大建の丸形を使う分には、普通にパイプをノコギリでカットすればOKですが、角型のはプッシュ式で三段階に換気口を開放する仕組みになっていて、そのバネの分が干渉します。ここをカットするわけにはいかない。
結局…ああ
気を取り直して、掃除機を突っ込んで清掃…。そして、とりあえずそのままにしておくわけにもいかないので、付属のスポンジでパイプとの接触部分をマスクしておいて応急設置。

めっちゃ負けた感…。後日浮いている部分にスペーサーを入れようと思います。
問題なくうまくいった場合はこうなります。

こっちは別の部屋の換気口取替後。非常に快適。ともかく、これで好きな時に取り外してフィルターが変えられることになり、負け感と同時に安心感が。
そして、今回の作業でマンションの換気システムの秘密を知ってしまった以上、コロナウイルスとか関係なく、空気清浄機はあった方が良いとも思い始めました…
編集後記:とりあえずまとめます
- 壁紙の保護のマスキングはきちんとすること
- 自分の保護にマスクもする
- とんでもなくホコリが出るので部屋を汚さないように
- カッターの刃で手を切らないように注意
- パイプの口径の他に深さに注意
- パーツの仕様が一緒でも外壁とのクリアランスは目視が必要
記事中に出てきたアイテム
おまけ:花粉対策以外にも防音用のパーツも
ちなみに、花粉用以外にも換気口パイプ内へセットすることで外からの音を遮断する防音フィルターなども発売されています。パイプの径の他、この記事のように深さも確認する必要がありますが、レビューでは外を走る車の騒音が軽減されたとの記述もあり、試してみる価値があるかもしれません。
くれぐれも口径、深さ等、サイズ確認をお忘れなく!