箱根ラリック美術館で”ドラマチック”な香水瓶を愛でる (箱根・仙石原)

2020-09-28

投稿:ススミカマガジン編集部
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#箱根観光

箱根ラリック美術館で”ドラマチック”な香水瓶を愛でる (箱根・仙石原)

ミュージアムフリーパスで箱根ラリック美術館を訪問取材

ミュージアム外観 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま

 アール・ヌーヴォー、アール・デコの時代を駆け抜けた、フランスを代表する宝飾とガラスの工芸家ルネ・ラリック(1860-1945)。箱根・仙石原にある箱根ラリック美術館はラリックによるジュエリーやガラスの作品から、晩年に手がけた室内装飾まで、生涯にわたる業績を名品の数々で紹介する国内有数の美術館です。今回、編集部では「ミュージアムフリーパス」「箱根フリーパス」を利用して、箱根ラリック美術館を訪問取材してきました。

  • 取材ご協力:箱根ラリック美術館さま、小田急エージェンシーさま
  • 記事中の写真は編集部による撮影および、箱根ラリック美術館さまご提供のもの。記事中の画像、写真、文章の引用及び転載を禁止します。
  • 追記:10月20日 ミュージアムフリーパスの販売期間は2020年12月20日(日)まで延長になりました!

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観光施設めぐりバス(箱根登山バス)で美術館へ一気に移動

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 箱根ラリック美術館は、箱根登山バスで「箱根ラリック美術館」または「仙石案内所前」下車。編集部は1つ前の取材先である、ポーラ美術館からの移動。

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地図で見ると、だいたい1㌔ですが、歩くには山道がちょっとキツそうです。こういう時に「箱根フリーパス」がとても便利で、観光施設めぐりバス(箱根登山バス)S路線を使い約10分で到着。

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箱根ラリック美術館 入り口 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま

クラシックカーがお出迎え!

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箱根ラリック美術館 ラリックのカー・マスコットを装着したクラシックカー 撮影:編集部

 ラリックといえば香水瓶などが有名ですが、手がけたものは多岐にわたり、このクラシックカーは、フロントにラリックのカー・マスコットが装着されています。ミュージアム館内でも様々なカー・マスコットが紹介されていて、中にはカエルをモチーフとしたものなど、風変わりなものも展示されています。

ラリックの生涯に渡る業績を名品の数々で綴る常設展示

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箱根ラリック美術館 ミュージアムの入り口 撮影:編集部

 ミュージアムの1階は常設展示。箱根ラリック美術館では、1,500点ものコレクションの中から約230点を常設展示して、ルネ・ラリックの生涯に渡る業績を紹介しており、展示替えも随時行われています。

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館内ではジュエリーや香水瓶、花器などの作品をジャンルごとにじっくりと堪能できます。

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花器コーナー 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま
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箱根ラリック美術館 花器「つむじ風」 展示のようす 撮影:編集部
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花器「つむじ風」 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま
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ジュエリーコーナー 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま

「シルフィード(風の精)あるいは羽のあるシレーヌ」

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ケヤキコーナー 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま

 同館のパンフレットにも登場する、風の精をモチーフとしたブローチ「シルフィード」。ラリックは宝飾品の価値イコール、ダイヤモンドやルビーなどの宝石の価値であった時代に、斬新なデザインと技術で新しいジュエリーの価値を作り出したことでも知られています。

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ブローチ「シルフィード(風の精)あるいは羽のあるシレーヌ」 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま

企画展「ドラマチック・ラリック」

 二階の企画展示室では、企画展「ドラマチック・ラリック」が開催中(2021年3月21日《日》まで)。ラリック生誕160年、箱根ラリック美術館開館15周年を記念し、ラリックが手がけた香水瓶の数々を、華やかなりし時代のパリを映したその香水の広告ととも紹介しています。

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箱根ラリック美術館 企画展「ドラマチック・ラリック」展示室の入り口 撮影:編集部
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箱根ラリック美術館 企画展「ドラマチック・ラリック」展示風景 撮影:編集部

コティ社のために制作した最初の香水瓶

 1900年のパリ万博でグランプリを獲得、独創的なジュエリー作家として不動の地位を築いたラリックは、香水商フランソワ・コティとの出会いをきっかけに、香水瓶のデザインと製造という、新たな創造のジャンルを開拓していきます。

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箱根ラリック美術館 香水瓶「シクラメン」1909年 コティ社 撮影:編集部

 ラリックがコティ社のために制作した最初の香水瓶。無骨な薬瓶で代用されていた香水瓶は、ラリックによって優雅な化粧具のひとつとなっていきました。

作品名をつなげると愛の詩に

 ウォルト社の香水瓶。5連作の作品名をつなげると「真夜中に、夜明け前に さよならは言わない。私は戻ってくる、あなたのもとへ。」という愛の詩になります。

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箱根ラリック美術館 ウォルト社 香水瓶5連作 (左から)「ダン・ラ・ニュイ」(真夜中に)1924年 / 「ヴェール・ル・ジュール」(夜明け前に)1926年 / 「サン・アデュー」(さよならは言わない)1929年 / 「ジュ・ルヴィアン」(私は戻ってくる)1931年 / 「ヴェール・トワ」(あなたのもとへ)1933年 撮影:編集部

箱根ラリック美術館公式サイトの企画展ぺージ

オリエント急行で優雅なティータイム

 ラリックが内装を手掛けたオリエント急行の車両の実物が見られる特別展示「ル・トラン」。当日受付の予約制にて、豪華なこのサロンカーで専属クルーの解説を聞きながら、ティータイムを過ごすことができます。

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特別展示「ル・トラン」外観 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま
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箱根ラリック美術館 特別展示「ル・トラン」サロンカー内部 撮影:編集部
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箱根ラリック美術館 特別展示「ル・トラン」 ティーセット ※デザートは季節によって変わります。 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま

パリのアーケード街をイメージしたショップ

 パリのアーケード街”パッサージュ”のにぎわいをイメージしたショップ。広いフロアはそれぞれ「パティオ」「サンテラス」「キッチン」のエリアに分けられて、ここだけでかなり楽しめます。

箱根ラリック美術館について

  • 箱根ラリック美術館
  • 住所:〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1
  • 電話:0460-84-2255
  • 開館時間:午前9時~午後5時(美術館入館は4時30分まで)
  • 休館日:年中無休(展示替えのため臨時休館あり)

公式サイト

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ミュージアムフリーパスについて

 ミュージアムフリーパスは、箱根の周遊券「箱根フリーパス」の利用者が対象。箱根の複数の美術館を自由に入退館できるオトクな企画券です。発売期間は12月20日(日)までの限定。2日券と3日券が設定されており、おとな料金の場合はそれぞれ3,600円、4,200円。発売は箱根登山鉄道の各駅やセブン―イレブン店舗マルチコピー機など。 詳細と最新情報は公式サイトをご確認ください。

  • 箱根フリーパス
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