美術館でライブパフォーマンス!「ちょっと可笑しな ほぼ三十六景 しりあがり寿 北斎と戯れる」(すみだ北斎美術館)【行ってきた】
美術館でライブパフォーマンス!?すみだ北斎美術館「ちょっと可笑しな ほぼ三十六景 しりあがり寿 北斎と戯れる」のオープニングイベントに行ってきた
こんにちは。1月27日より開催されている、すみだ北斎美術館の企画展「ちょっと可笑しな ほぼ三十六景 しりあがり寿 北斎と戯れる」展。オープニングイベントとして、しりあがり寿さん自身による富士山制作ライブパフォーマンスがあるということで取材して来ました。会場の写真とともに展示の様子や、混雑の状況についてもお伝えしたいと思います。
「ちょっと可笑しな ほぼ三十六景 しりあがり寿 北斎と戯れる」展の概要
内容 | 項目 |
---|---|
展覧会名 | ちょっと可笑しな ほぼ三十六景 しりあがり寿 北斎と戯れる |
会場 | すみだ北斎美術館 |
会期 | 2018年1月27日(土)~2月4日(日) |
開館時間 | 9:30-17:30(入館は17時まで) |
休館日 | 毎週月曜日 |
主催 | 墨田区・すみだ北斎美術館 |
入館料、アクセス、また展示構成などなど、こちらの記事で詳しく書いてます。
過去記事の前半で、すみだ北斎美術館への行き方についてはこちらの記事で写真付きで紹介しています。
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ライブパフォーマンスの様子を写真たくさんでお伝えします!
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「しりあがり寿 富士山制作ライブパフォーマンス」の様子
開始時間の10分前の時点で4Fのラウンジスペース「ホワイエ」は身動きできないほどの混雑。そんななか、自画像と同じ鼻眼鏡をつけた しりあがり寿さんが登場し、ライブペインディングがスタートします。
お客さんのスマホで都庁を検索してもらったり、「新宿って何があるかなー」「ALTA!」「じゃー「あるた」でいいかな」(と文字で「あるた」と描く)といったお客さんと楽しくやりとりをしながらのライブペインティング。終始和やかで、観客と一体感のある楽しい雰囲気のライブパフォーマンス。墨の入った入れ物をひっくり返してしまうハプニングにも「あー凄惨なことになっちゃいましたねー」と終始のんびりと楽しそうに描いてらしたのが印象的でした。
いよいよ完成へ。朱色が入っていきます。その前にお客さんと一緒に自撮り。「twitterにあげちゃいますよー」
ついに富士山が完成。作品は期間中、会場で展示されるとのことです。
しりあがり寿さんのtwitterより
今日はデカイ絵を描かせてもらって楽しかった。疲れたけどあれは身体にいいんじゃなかろうか。もうちょっとルールやテーマをしっかりしたら集団でできるゲームになったりして。たくさんのお年寄りが大きな紙に思い思い昔のこととか描いたら…捨てられなくなりそう。
— しりあがり寿 (@shillyxkotobuki) 2018年1月27日
写真の作品は、会期中、会場内で展示される他、ライブパフォーマンスの様子もDVDによる動画で観覧することができるとのことでした。
すみだ北斎美術館様にお話を伺いました。
- 葛飾北斎のパロディで展覧会という、かなりユニークな企画です。
2017年5月の企画展「てくてく東海道」講演会での登壇の際、しりあがり寿さんと「なにかをやりましょう」ということになり、ついに実現しました。元作品が知られているほどパロディとして伝わりやすくなると思い、「冨嶽三十六景」を題材に選びました。
- 思い切った企画にとても驚きました。
しりあがり寿さんのパロディ作品の図柄を観た際、まず単純に面白いと思いました。また、パロディを作るということは元の作品を良く観て作るということですので、元作品の図柄と並べて展示し、見比べてもらうことで結果的に元作品をさらに深く紹介できることになります。「冨嶽三十六景」と聞いて一般の方がまずイメージするのは「神奈川沖浪裏」が多いかも知れませんが、パロディを入り口とすることで、それ以外の作品もじっくりと観ていただきより深くしっていただければと思います。
展示の様子や感想など
しりあがり寿さん、「ほぼ三十六景」を目標として制作されたということですが、実際は「冨嶽三十六景」の46枚分を全て描き切りました!自画像等も含めるとかなりの枚数に。「50枚近く描きました。だまされました。36枚じゃないんですよねー」(しりあがり寿さん談)
展示室は、しりあがり寿作品と一緒に葛飾北斎の元ネタ作品レプリカが並べられ、比較しながら観覧することが出来ます。レプリカだからなのか今回は展示室の照明がいつもよりやや明るめで、これはこれで良い雰囲気。
混雑状況や客層など
オープニングイベント直後とはいえ、展示室内もなかなかの混雑ぶりでした。観るべきポイントが最初からわかっているからなのか、みなさん1点1点をかなりじっくり観覧し、オリジナルと比較されています。そのため、順番に並んでみんなでゆっくり観るような感じです。また、(あくまでも主観ですが)いつもよりもほんのすこしだけ年齢層が若いのかな?とも思いました。
写真撮影について
今回は場内の撮影はOKで、自由に撮影することが出来ます。ただしフラッシュや三脚、一脚の使用はNGです。
肉眼で観るのとPCやスマホ上の写真では雲泥の差があるので、1枚だけ展示作品を。
上:葛飾北斎 「冨嶽三十六景 相州七里浜」
下:しりあがり寿画「ちょっと可笑しな三十六景 スマホで拡大」
浮世絵の展覧会に行くの初めてだけど大丈夫?
パロディを入り口にして北斎作品を観覧するという構図なので、全く前知識なしで行ってもかなり楽しめるのではないかと思います。子どもさん連れの方も結構いらっしゃいましたし、みなさん大変楽しんでいらっしゃいました。また、常設展示の方には今回の元作品もいくつか展示されていますので、あわせて観ることで、かなり楽しい浮世絵体験が出来ると思いますよ。
コインロッカーを活用しよう
すみだ北斎美術館の場合は地下にコインロッカーがあり、無料で利用できます(要100円玉)。バッグや上着などを入れてしまうと非常に快適に観覧できますのでオススメです。
おわりに
この展覧会は「幻の8日間」(プレスリリース)ということで1月27日(土)~2月4日(日)と会期が短く、ちょっとでも気になっている方は即行動で観に行くことをオススメします!
(取材協力 すみだ北斎美術館様)