[レビュー] 空間除菌もできる扇風機 Kirala Air Mareを2週間使用してみた
ドアノブや服についたウイルスを除菌できる扇風機 Kirala Air 「Mare」を実際に自宅でレビュー
ドアノブや服についたウイルスを除菌できる扇風機として話題の、次世代ハイブリッドファン Kirala Air「Mare」(マーレ)。同商品は株式会社Kirala(東京都中央区)のブランド「Kirala Air」より2021年7月に発売したばかりの、オゾンによる空間除菌機能を搭載したタワー型ファンです。
今回、2週間ほどレビュー機をお借りすることができたので、カタログからだけではわからない実際の使い勝手についてレポートしたいと思います。別で掲載したマイナスイオン発生機能付きネックファン「Kirala Air Nino」のレビューと併せてどうぞ。
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組み立ては1人でOKも、筒状ボディに注意
Kirala Air「Mare」は高い除菌力を持つオゾンを発生させることによって空間除菌をするハイブリッドファン。空気中の酸素(O2)に電気を加えて酸素を分解し、オゾン(O3)を生成する「放電式オゾン発生システム」を搭載しています。
早速開梱します。
タワーファンなので細長い箱に筒状の本体が入ってます。本体の高さは96センチ。本体の他に、説明書、ベース(円形の台座)、ベースを接続するためのネジ、ケーブル用のフックパーツ、そしてリモコンとリモコン用電池が同梱されています。※個人的にリモコンは使わない派なので今回のレビューでは使用していません。
分割式のベースを組み立て、本体底部にネジ止めします。
蝶ネジを手で回す方式のため工具不要。締め込むと、底部裏の凹み部分に蝶ネジの頭がキレイに収まり、床に干渉する心配はありません。
ということで、特に難しいことなく箱から出して「開封の儀」を撮影しながら10分ほどで組み立てが完了。一人でも十分組み立て可能ですが、ベースを取り付けるまでは単なる筒なので、落とさないように若干の注意は必要です。
各部をチェック
組み立て完了。本体の高さは96cmです。タワーファンなので上方向にスペースを取るからなのか、思ったよりコンパクトな印象を受けます。
重量は約3.1キロ。背面のリモコン収納部分に手をかけることで、体を屈めないで持ち運びができます。写真の溝の部分にリモコンを収納できます。
電源を入れた状態。ディスプレイ前面に温度表示、風量、現在のモードなどが表示されます。
コントロールはヘッド部分にまとまっており、中心が電源ON/OFF。写真手前から時計回りに、風量/運転モードの切り替え、タイマー設定、首振り切り替え、そしてオゾンのON/OFF。オゾンのみ長押しが必要ですが、基本的には直感的に操作できます。なお、今回はレビューしていませんが、リモコンからはチャイルドロックや本体ディスプレイの消灯も行えます。
風量は6段階に切り替え可能の他、心地良いリズム風の「海辺モード」、穏やかな風の「睡眠モード」を搭載。首振り角度は左右35度の合計70度。実際に首振りさせてみるとかなり大きく動く印象です。
オゾン空間除菌モードは長押しで起動
本体を起動し送風運転をした段階では、オゾンエアはまだ発生しません。オゾン除菌モードは、本体のオゾンスイッチを3秒間長押し(リモコンの場合は1度押しでOK)することで起動します。オゾン空間除菌モードの作動時は「O3」のアイコンが点灯します。
オゾンの濃度は、人体に影響を及ぼすことがないように最大で0.1ppmを超えない安全な濃度に設定されており、室内の濃度が上がり過ぎないよう最大2時間で自動停止します。なお、オゾン空間除菌モードの適用空間は約6~15畳。また、「換気のできない場所では使用しないで下さい」ということです。
Kirala Air「Mare」 を2週間使ってみた感想。
オゾン空間除菌の効果(消臭についてのみコメントしています)
まず、除菌効果については編集部では実験ができないため、ここでは消臭という点についてコメントします。オゾンエアはニオイのモトとなる菌の抑制効果があるということなので、家のシューズボックスに向けてオゾン空間除菌モードをオンにしたところ10分程度で特にニオイが気にならない感じに。また、浴室も同様に短い時間で十分な効果を感じられました。
消臭効果は感じられるものの、安全に配慮された設計とはいえ、個人的にはオゾン臭が結構気になります。レビュー期間中は、通常は扇風機、室内のニオイが気になった時や外出から戻った時に10~20分程度オゾン空間除菌モードという形で使用していました。常時オゾンモードで使用しなくても短時間で十分効果が得られる感があります。
気になった部分について。
円盤型のベースは本体に対して十分な大きさがあり、安定感はありますが、掃除機ロボットがぶつからないかやや心配です。また、タテ型のファンは、一般的な扇風機やサーキュレーターに比べると羽根の枚数が段違いに多い点は、清掃は若干手間がかかりそうに思いました。
扇風機としての実力!
風が直進するサーキュレーターと違い、体に優しく風が当たり快適。タテ方向に長いファンと70度の首振りによって部屋の端に設置するだけで全体をカバーできるのは非常に便利でした。また腰をかがめずに持ち上げられるのもタワーファンならでは。
「海辺モード」「睡眠モード」には風量調整はなく、プリセットされたモード。海辺モードはやや風量が強い感もありますが、海辺でのんびりするひとときがうまく表現されています。また、睡眠モードの微風はとても良い眠りに誘われます。
編集後記(レビューを終えて)
オゾン空間除菌により、家具や洋服に付着したウイルスにも対応できるというタワーファン。まずこの機能に目が行きますが、扇風機としてとても優秀で快適な家電でもあります。普段はサーキュレーターと他社製空気清浄機を組み合わせて使用していますが、場所をとらない点、楽に移動ができる点がとても便利と感じました。実際レビュー期間中はサーキュレーターをほぼ使わず、Kirala Air Mareばかり使用していたくらいです。ウイルス対策のみならず、省スペースでおしゃれであるという観点からもオススメできます。
製品概要: Kirala Air「Mare」
- Kirala Air「Mare」
- 販売価格:49,800円(税込)
製品機能
ピュアホワイト、アイスブラックの他に限定カラーのマーレブルーも。
表中の注
- ※1 風量最大運転時(首振りあり、オゾン稼働ON)は22W
- ※2 標準電気料金は新電力料金目安単価27円/kWh(税込)で算出。
製品ページURL
リソース
- Kirala Airさま、同PR事務局さま(サンプル機貸出)
- 記事中の写真は編集部による撮影