東京都指定有形文化財「百段階段」の冬の2つの展覧会 「冬の見学会 百段百景2022 ~建物×美術×伝承の物語~」&「めでたづくし×百段階段」

投稿:ススミカマガジン編集部
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東京都指定有形文化財「百段階段」 (ホテル雅叙園東京(目黒) 館内)ので開催される冬の展覧会2本をご紹介。

「冬の見学会 百段百景2022 ~建物×美術×伝承の物語~」&「めでたづくし×百段階段」

まず、12月からは「冬の見学会 百段百景2022~建物×美術×伝承の物語~」と題し、文化財「百段階段」のありのままの景色をじっくりと堪能できる展覧会が開催されます。さらに年明け2023年元旦からの「めでたづくし×百段階段」では、福を呼び込む1,000点を超える縁起物が文化財建築に集合します。

文化財「百段階段」と言えば、夏場の「和のあかり」展がきっかけでファンになった読者の方もいらっしゃるかと思いますが、展覧会場ではない元々の姿をじっくりと鑑賞できるというのは年間通じてレアケース。

「冬の見学会 百段百景2022」で文化財の多彩な表情を鑑賞、さらにお正月におめでたいモチーフづくしの展示を楽しむというお出かけプランはいかがでしょう。それぞれ違う発見を比べてみるのも楽しいかと思います!

東京都指定有形文化財「百段階段」

ホテル雅叙園東京の前身、目黒雅叙園は、目黒川流域における都市整備計画に実施に伴い、1988(昭和63)年から3年間かけ、大規模な改修工事を行いました。1935(昭和10)年に旧目黒雅叙園の3号館として建築された東京都指定有形文化財「百段階段」は、その建て替えの対象とならず、当時のまま残るホテル内唯一の木造建築です。

料亭として営業し多くの人が集う宴の場であった昭和、伝統的な美意識を今に伝える象徴的な場所として文化財となった平成、そして文化やアートの発信の場となっている現在の文化財「百段階段」は、年間を通してさまざまな企画展を開催し、一般公開されています。

「冬の見学会 百段百景2022~建物×美術×伝承の物語~」

アートとの融合を愉しむ企画が多い中、本展は文化財建築“そのまま”の価値を堪能できる冬の見学会。樹齢300年の檜や珍しい南米材が使用された床柱、釘や接着剤を使わずに作られた組子障子、螺鈿、天井の七宝細工など、大工、画家、職人などあらゆる分野の匠の超絶技巧が細部にまで宿った“建築の美”を間近で鑑賞できます。

また、趣向の異なる7つの会場には、音声ガイダンスが流れ、会場の特徴や、エピソード、手掛けた芸術家などの紹介も。オンライン事前予約制にて専任ガイドによる文化財ツアーの実施も開催されるということです。

「めでたづくし×百段階段」 ー福を呼び込む1,000点を超える縁起ものが文化財建築に集結ー

年明け2023年の元旦からは「めでたづくし×百段階段」が開催。古来より人々の生活と密接に結びついてきた「願い」に焦点を当て、吉祥モチーフの工芸品や、部屋中を埋め尽くす366体の招き猫、数々の大ヒットゲームのキャラクターデザインで活躍する奇想の絵師・七原 しえ氏による神々をモチーフにしたイラストなどが展示されるほか、2023年の干支にちなみ、招き猫がうさぎに変身。また、猫をモチーフにした作品を制作するアーティストたちが本企画展のためにアレンジした“招きうさぎ”も。

もりわじん作品 366日の招き猫「日々福」

さらに、東京都指定有形文化財「百段階段」の天井画や欄間絵、建具など随所に配された100個のおめでたいモチーフも紹介されるという、新年のお出かけにもおすすめの展覧会となります。

リソース

  • ホテル雅叙園東京さま(株式会社目黒雅叙園さま)プレスリリース
  • 展覧会の会場はいずれも、ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」です。
  • 最新の情報については公式サイトをご確認下さい。

「冬の見学会 百段百景2022~建物×美術×伝承の物語~」

「めでたづくし×百段階段」