北斎づくしの特別展「北斎づくし」 に行ってきた《東京ミッドタウン・ホール》
葛飾北斎の生誕260年を記念した特別展「北斎づくし」が、7月22日(木)より東京ミッドタウン・ホールにて開催中です。本展は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため昨年より開催を延期していたもの。特別展「北斎づくし」と名称も新たに、膨大な北斎作品たちによって埋め尽くされた北斎ワールドが東京・六本木に出現します。会期は2021年7月22日(木)~9月17日(金)。
10月上旬からはGINZA 456 Created by KDDI との連携企画「HOKUSAI REMIX」も
KDDIのコンセプトショップ「GINZA456CreatedbyKDDI」(以下GINZA456)にて、本展との連携企画、アート体験「HOKUSAIREMIX」が、2021年10月上旬より開催されます。同企画では「音」によって、北斎作品の代表的な波や山などを操り、作品同士をリミックスできる体験アートに参加できるということです。
展覧会のみどころ:特別展「北斎づくし」
今回の展示では、北斎をリスペクトする豪華メンバーが集結。世界一の北斎漫画コレクターである浦上満氏の全面協力により、『北斎漫画(初編~15編)』全883頁、「冨嶽三十六景」全46点、『富嶽百景(初編~3編)』全102図を通期で展示するという前代未聞の試みに挑戦。さらに、展示空間の設計を建築家の田根剛氏、キービジュアルや会場グラフィックをアートディレクターの祖父江慎氏、会場内展示解説を日本美術を主な領域とするライター・エディターで永青文庫 副館長の橋本麻里氏がそれぞれ担当、北斎が持つ過剰なほど多彩な側面のすべてと出会える空間を作り出します。
作品紹介:特別展「北斎づくし」
北斎漫画(初編~15編/全883頁)
北斎が森羅万象を描いた全15編の絵手本。江戸の風俗、職人の作業の様子を始めとして、動植物、風景、建築、人物、故事から妖怪に至るまで、約3,600図が生き生きと描かれています。
『北斎漫画』は、当初、絵手本として1冊で完結の予定でしたが、予想以上の売れ行きで、庶民から大名までたいへん人気を博し、全15編が刊行されました。
初編は文化11(1814)年、北斎が55歳の時に刊行されましたが、90歳で亡くなった後も刊行され続け、明治11(1878)年に15編が刊行されて完結しました。
冨嶽三十六景(全46点)
富士山を主題として描かれた大判錦絵の風景画揃物。藍の主版を用いた36点に加え、好評により追加された墨の主版を用いた10点の計46点で構成。
「凱風快晴」(通称:赤富士)や「神奈川沖浪裏」(通称:大波)は、圧倒的な知名度を有し、世界中で日本のアイコンとして浸透しています。
富嶽百景(全102図)
富士山にまつわる神話や伝説、歴史は古来から数多くあり、これらを踏まえて四季折々の富士山の姿を描いた絵本。初編・二編・三編の3冊に計102図をおさめており、北斎絵本の最高傑作といわれています。
開催概要 生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」
会期・休館日等は変更となる場合があります。最新の情報については公式サイトもご確認ください。
- 展覧会名:生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」
- 会期:2021年7月22日(木)~9月17日(金)
- 会期中、展示替えがあります。
- 主な展示替:前期:7/22(木)~8/9(月) 後期:8/11(水・祝)~9/17(金)
- 会場:東京ミッドタウン・ホール[ 東京ミッドタウン B1 ]〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7-2
- 休館日:8月10日(火)、8月24日(火)、9月7日(火)
- 主催:凸版印刷、日本経済新聞社 他
- 協賛:富士フイルム株式会社
- 特別協力:浦上蒼穹堂
- 協力:山口県立萩美術館・浦上記念館、公益財団法人 山形美術館
- お問い合わせ:050-5542-8600(ハローダイヤル)受付時間:8:00~22:00(2021年3月末まで) 9:00~20:00(2021年4月以降)