<会場レポ>特別企画『帰還一周年「はやぶさ２」カプセル＆リュウグウの”かけら”大公開』(日本科学未来館）

日本科学未来館にて、2021年12月4日より開催される特別企画『帰還一周年「はやぶさ２」カプセル＆リュウグウの”かけら”大公開』を取材しました。 報道向け内覧会にて 編集部撮影 2020年12月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ２」。約52億キロもの宇宙の旅の末に届けた、リュウグウの”かけら”と帰還カプセルが公開されるほか、全長６mの「はやぶさ２」実物大模型も展示されます。 特別企画『帰還一周年「はやぶさ２」カプセル＆リュウグウの”かけら”大公開』 展示のみどころ 会場では「はやぶさ２」により、小惑星リュウグウへの２回のタッチダウンによって採取された貴重なサンプルが公開されます。 2回のダッチダウンで採取されたサンプル両方を初同時公開（提供：日本科学未来館） 第１回タッチダウン、第２回タッチダウン、両方でのサンプルが展示されるのはこれが初めて。展示された直径2.2mm（第１回）、2.１mm（第２回）のリュウグウの”かけら”を、拡大鏡を通して観察することができます。 報道向け内覧会にて 編集部撮影 また、大気圏突入時に１万度にもなる高温からリュウグウのサンプルを守り抜いたカプセル本体、輸送に使われたコンテナなどの貴重な品の実物も。 報道向け内覧会にて 編集部撮影 報道向け内覧会にて 編集部撮影 「はやぶさ２」の6mの実物大模型は360°全方位から詳細に見ることができます。さらにカプセルを回収する様子を記録した動画など、「はやぶさ２」の達成した偉大なミッションと、その裏で活躍した、多数の研究者達の技術と挑戦を体感できる展覧会です。 報道向け内覧会にて 編集部撮影 「パッとみたら普通の小石ですが、地球の水の起源、生命の起源、地球が人間が住める星になった理由を解明する手がかりとなる情報がぎっしり詰まった貴重なサンプル。わずか３年前に宇宙の小惑星の表面にあったものが、こうして目の前にあることを展示を通じて実感してもらえたら。」と宇宙航空研究開発機構(JAXA） 藤本正樹さん（JAXA 宇宙科学研究所 副所長）。 第1回タッチダウンで採取されたサンプル（提供：日本科学未来館） 特別企画『帰還一周年「はやぶさ２」カプセル＆リュウグウの”かけら”大公開』は12月13日(月)まで。 関連イベント 「はやぶさ２」が持ち帰ったサンプルの特徴を整理、分類し、世界中の研究者に分配する専門作業を担うJAXAキュレーションチーム。そこでリーダーをつとめる臼井寛裕氏から、リュウグウの“かけら”を直接扱う仕事の内容や面白さをうかがい、私たち一人ひとりが宇宙研究とどのように関わることができるかを、ともに考えるオンラインイベントを開催します。 タイトル：トークセッション「どうなった？リュウグウの“かけら”～宇宙研究をちょっと身近にする話～」開催日時：2021年12月11日（土） 14:00～15:30参加方法：Zoom ウェビナーによる限定生配信ゲストスピーカー：臼井寛裕氏 （JAXA宇宙科学研究所太陽系科学研究系 教授）URL：https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202112112222.html 展覧会概要 タイトル：特別企画『帰還一周年 「はやぶさ２」カプセル＆リュウグウの“かけら” 大公開』会期：2021年12月4日（土）～12月13日（月） 10:00～17:00 ※12月7日（火）は休館日会場：日本科学未来館 １階 企画展示ゾーン入場料： 常設展入館料のみ（大人630円、18歳以下210円、未就学児無料） ※土曜日は18歳以下無料 ※入館券の販売は16:30までです協力：宇宙航空研究開発機構（JAXA） 公式サイト https://www.miraikan.jst.go.jp/ リソース 取材ご協力：日本科学未来館さま記事中の写真は編集部によるもの及び日本科学未来館さまご提供のもの。