「箱根ナイトミュージアム 2020」箱根の夜のショートトリップを体験してきた(彫刻の森美術館)
今年はステンドグラスの塔《幸せをよぶシンフォニー彫刻》もライトアップ
光のアーティスト高橋匡太(たかはしきょうた)とつくる参加型ライトアップイベント「箱根ナイトミュージアム」が彫刻の森美術館(箱根)にて開催中です。期間は2019年11月29日(金)から2020年1月5日(日)まで。今回、編集部では開催初日に同イベントを取材、参加型ライトアップを体験してきました。
- 高橋匡太さんの「高」は、本来は「髙」(ハシゴタカ)表記のため正しくは「髙橋匡太」となりますが、機種依存文字の関係で本文中では「高」表記にて統一しています。
- 取材ご協力:彫刻の森美術館さま
- 記事中の写真は全て編集部の撮影によるもの。記事内の文章、画像、写真の引用及び転載を禁止します。
ところでアクセスは!?→箱根湯本からバスで行けるよ!
箱根登山電車は現在不通ですが、箱根湯本~強羅間で箱根登山バスへの振替輸送が実施されています。時間帯にもよりますが、バスの運行間隔は20分から30分程度、箱根湯本駅からバスで約20分でアクセスできます。また小田原駅からもバスでアクセス可能です。
- 箱根湯本駅から箱根登山鉄道臨時バスで「彫刻の森駅」バス停下車、徒歩2分
- 小田原駅、箱根湯本駅から「二ノ平入り口」バス停下車、徒歩5分
参考:箱根登山鉄道のHP
光のアーティスト 高橋匡太とつくる参加型ライトアップ
彫刻の森美術館は開館50周年をむかえた国内ではじめての野外美術館。野外作品の価値をどのように高めるかを模索する中、高橋匡太氏とその作品に出会い、同氏がもともと彫刻を専攻していたこともあってコラボレーションが実現したということです。今年で3回目となる「箱根ナイトミュージアム」では、ライトアップエリアは作年の倍となり、緑陰広場まで拡大されています。
- LED提灯の前で演出のポイントについて説明する高橋匡太氏
来館者は高橋匡太氏が考案した無線で色をコントロールされるLED提灯を片手に、彫刻の森の夜をショートトリップします。提灯は本館ギャラリー1階と緑陰ギャラリー1階にて無料で貸し出されます。なお、ピカソ館、足湯への提灯持ち込みはNG、提灯置き場に一旦預ける必要があるそうです。
《幸せをよぶシンフォニー彫刻》でクライマックスに
広大なライトアップエリアは3部構成に分けられ、それぞれに「場面転換」を意識した演出がなされます。緑陰広場への橋を渡った先は色彩の世界から陰影の世界へうつり変わり、遠くから響く山中透氏の音楽に誘われてたどりつく《幸せをよぶシンフォニー彫刻》でフィナーレに。
ライトアップされた《幸せをよぶシンフォニー彫刻》は踊り場まで入場でき、昼間とはまた違った夜の顔が楽しめます。
※日中の内部からの写真、この写真のみ 彫刻の森美術館さまよりご提供いただいています
高橋氏は「ライトアップすることで彫刻の良さを引き出し、 さらに広がった世界観の中で遊ばせてもらう感覚」と彫刻家との共同制作(コラボレーション)についてコメント。「都市空間では見ることの出来ない、闇の中にそびえる彫刻達の姿、彫刻の森ならではの夜を体験してもらえれば。」
「箱根ナイトミュージアム」の開催概要
- 企画名:箱根ナイトミュージアム
- 期間:2019年11月29日(金)~2020年1月5日(日)
- アーティスト・トーク:2019年11月30日(土)、2020年1月4日(土)17:00~17:45
- ライトアップ時間:16:45~18:00(入館は17:15まで)
- 入館料:大人1600円、高校・大学生1200円、小・中学生800円
※ライトアップ体験も含む
毎週土曜日はファミリー優待日(保護者1名につき、小・中学生5名まで無料) - 髙橋匡太によるライトアップ場所:彫刻の森美術館 円形広場、本館エリア屋外展示場、緑陰広場
- 提灯貸出場所:彫刻の森美術館 本館ギャラリー1階、緑陰ギャラリー1階(貸出無料)
- 提灯貸出時間:16:45~17:30(返却時間~18:00)
- 作品:高橋匡太《Glow with Night Garden Project in Hakone》