快適バス旅 ミュージアムフリーパスで回る箱根の美術館 モデルコース[取材]

「ミュージアムフリーパス」+「箱根フリーパス」で箱根を楽しみつくす

小田原発の観光施設めぐりバス(箱根登山バス) 撮影:編集部

 箱根の美術館6館を自由に入退館できる「ミュージアムフリーパス」が12月20日(日)まで枚数限定で発売中。編集部ではこの「ミュージアムフリーパス」そして箱根フリーパスを駆使し、2日にわたって箱根を取材しました。マイカーを使わず、箱根登山バスを中心とした移動はストレスフリーでとても快適。限りなく旅行記のような形式のこの記事で各施設間の距離感なども含めてイメージしていただければと思います。

  • 取材協力 小田急エージェンシーさま、小田急箱根リゾーツさま、ポーラ美術館さま、箱根ラリック美術館さま、星の王子さまミュージアムさま、箱根ハイランドホテルさま、ガラスの森美術館さま、成川美術館さま(順不同)
  • 記事中の写真は、編集部撮影のもの及び、各取材協力先さまからのご提供画像です。記事内の画像、写真、文章他の引用及び転載を禁止します。

追記:10月20日:「ミュージアムフリーパス」の発売期間が12月20日(火)まで延長となりました。



移動は「箱根フリーパス」で

ミュージアムフリーパスのチラシ

 ミュージアムフリーパスは箱根フリーパスの利用者が対象となります。箱根フリーパスは箱根の観光エリアを全てカバーしており、バス停1つだけの短距離移動でも、気軽にバスを利用できて非常に便利。

 箱根フリーパスで乗り降り自由となるのは、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船、箱根登山バス(指定区間)、小田急箱根高速バス(指定区間)、東海バス(指定区間)観光施設めぐりバス(箱根登山バス)の8つの乗り物で、ミュージアムパス同様に2日券、3日券があります。



1日目~ポーラ美術館・箱根ラリック美術館・星の王子さまミュージアム

 ミュージアムフリーパスの対象館は彫刻の森美術館と成川美術館以外は仙石原近辺に集まっています。今回は取材スケジュールの兼ね合いもあり、仙石原近辺の美術館を中心に5館を訪問しました。各施設への到着の時間も付記してみましたので、観光予定をたてる時の参考にしていただければと思います。

8時35分:小田原駅着

小田原駅 撮影:編集部

 7時15分発のロマンスカー「さがみ61号」で小田原に。最初は小田原駅始発の観光施設めぐりバス「T路線」でポーラ美術館を目指します。ポーラ美術館でランチの後、同じく観光施設めぐりバスで箱根ラリック美術館、星の王子さまミュージアムへ。施設の前に停留所があるので、迷いません。

箱根登山バス(観光施設めぐりバス) ポーラ美術館前停留所 撮影;編集部

10時:ポーラ美術館

ポーラ美術館 入り口の表示板 撮影:編集部

 2日にわたる取材旅行の最初は、印象派から現代アートまで約10,000点のコレクションを誇るポーラ美術館。19世紀フランス印象派の作品がより引き立つよう、光ファイバーを採用した照明で「7月のパリの夕暮れ」を再現した展示室をはじめ「鑑賞体験」の部分にも力を入れています。絵画を鑑賞した後は1㌔あまりの「森の遊歩道」で自然に包まれた癒やしのひとときも。

 常設展の他、11月3日(火・祝)までは「モネとマティス ―もうひとつの楽園」展、現代美術の「ケリス・ウィン・エヴァンス」展も開催中。

展示室入り口 撮影:編集部

ポーラ美術館の公式サイト

 館内のレストラン「アレイ」でランチしてから、再び施設めぐりバスを利用し箱根ラリック美術館へ。

ポーラ美術館 併設のレストラン「アレイ」

関連記事:ポーラ美術館で箱根の自然とアートに癒やされる!

13時:箱根ラリック美術館

 アール・ヌーヴォー、アール・デコの時代を駆け抜けた、フランスを代表する宝飾とガラスの工芸家、ルネ・ラリック。箱根ラリック美術館では、その生涯に渡る業績を1,500点ものコレクションの中から約230点を常設展示しています。

ミュージアム外観 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま
展示室 撮影:編集部
ブローチ「シルフィード」 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま

 二階の展示室では、企画展「ドラマチック・ラリック」を開催中(2021年3月21日《日》まで)。ラリックが手がけた香水瓶の数々が、香水の広告とともに紹介されます。

 美術館入り口すぐの、特別展示ル・トラン。ラリックが内装を手掛けたオリエント急行の車両の実物が展示されています。当日受付の予約制にて、豪華なこのサロンカーで専属クルーの解説を聞きながら、ティータイムを過ごすことができます。

オリエント急行「ルトラン」外観 写真ご提供:箱根ラリック美術館さま
ル・トラン サロンカーの内部 撮影:編集部

箱根ラリック美術館の公式サイト

関連記事:箱根ラリック美術館で”ドラマチック”な香水瓶を愛でる (箱根・仙石原)

15時:星の王子さまミュージアム

星の王子さまミュージアム 入り口 撮影:編集部
ローズガーデン 撮影:編集部

 童話『星の王子さま』と作者のサン゠テグジュペリをテーマにした世界唯一のミュージアム。1930年代のパリの街並みを再現した「飛行士通り」、作品世界を再現した庭園などを楽しみながら、手書き原稿やサン゠テグジュペリの部屋の再現も鑑賞できる展示ホールなど、その世界に浸り切れます。

 サン゠テグジュペリ教会は実はひそかな告白スポット。クリスマス時などは扉を閉めて、プロポーズする人もいるらしいです。

星の王子さまミュージアムの公式サイト

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『星の王子さまミュージアム』(箱根・仙石原)でサン=テグジュペリの世界にひたってきた

16時30分:仙石原のススキ草原

 予定通り取材が終了したので、桃源台方向へ移動して仙石原のススキを鑑賞。仮設トイレや駐車場は近くにありますが、コインロッカーまではないため、機材をもったままススキ草原を登りました。思えば先にチェックインしてしまっても良かったのかも。

仙石原 ススキ草原 撮影:編集部

関連記事:仙石原ススキの草原に行ってきた

17時40分:小田急 箱根ハイランドホテル

小田急 箱根ハイランドホテル 外観 写真ご提供:小田急リゾーツさま

 仙石原の停留所から箱根登山バスで今夜の宿泊先である小田急 箱根ハイランドホテルへ。1957年開業、実に15,000坪もの敷地を有する歴史あるリゾートホテルです。広々とした芝生でくつろいだり、散策したりと、のんびりとワーケーションも楽しめそうです。期間限定で一人旅向けプランなども販売されています。

 フロント前 編集部撮影
客室 編集部撮影

 同ホテルの料理は「フレンチジャポネ」。フランス料理の伝統的技法をベースに、和の食材や調理法を取り入れたオリジナルの料理です。店内からガラス越しに見ることができる薪火のかまど「ガーデンブロッシュ」で調理されたメインディッシュの薪火料理は、素材の味が最大限に引き出された、シンプルで深い味わい。リゾートならではの雰囲気を愉しめます。

小田急 箱根ハイランドホテルの公式サイト

 同ホテルは「Go To トラベルキャンペーン」宿泊事業者として認定されています。

関連記事:小田急 箱根ハイランドホテルでリゾートなワーケーションを満喫! [体験取材]

2日目~箱根ガラスの森美術館・成川美術館

10時:箱根ガラスの森美術館

 2日目の最初の取材はガラスの森美術館。小田急 箱根ハイランドホテルの敷地の隣に位置するため、徒歩で移動。同館はヴェネチアン・グラス専門の美術館。ヴェネチアン・グラスの名品を鑑賞できるだけではなく、庭園、レストランをはじめ、ヴェネチアの街を体感できる世界観が広がる館内。50%ものリピート率を誇るというのもうなずけます。

箱根ガラスの森美術館 入り口 撮影:編集部

 今の季節はガラス製のススキが庭園に輝き、箱根に現れたベネチアの世界観に没入できます。

庭園 撮影:編集部

 晴れた日は眼前に大涌谷が広がり、クリスタルガラスのオブジェがさまざまな色にきらめくそうです。

ガラスの森美術館の公式サイト

関連記事:「ヴェネチアの街角」に迷い込んできた 箱根ガラスの森美術館を訪問

12時半頃:強風のため強羅⇒早雲山⇒また強羅へ…

 成川美術館へは、強羅から早雲山、桃源台、芦ノ湖を渡って元箱根港というルートを予定していましたが、早雲山までケーブルカーで登った後で、強風のためにロープウェイ、観光船は休止していることに気が付きました。

 タッチの差で、運休時迂回ルートの伊豆急バス(※箱根フリーパスは利用できません)も発車した後。このバスはあまり本数がなさそうなので、強羅に一旦戻ることに。強羅から箱根登山電車で小涌谷、さらに箱根登山バスのH路線を利用して元箱根港に移動します。

 小涌谷-元箱根港間は30分くらいの道のりで、もともと余裕をみていたこともあって事なきを得ました。ちなみに、箱根港、元箱根港は一字違いですが、少し場所が離れているので間違えないように注意。

15時:成川美術館

成川美術館 撮影:編集部

 元箱根港の目の前に位置する、成川美術館。山本丘人、平山郁夫、東山魁夷など現代日本画を4,000点収蔵、四季に合わせて年4回の展示替えが行われています。収蔵作品は全て同館のコレクションで、いまだに増え続けているということです。

成川美術館 展示室 写真ご提供:成川美術館さま

展望カフェは午前中がおすすめ

 現代日本画を堪能した後は芦ノ湖を一望できる絶景の展望カフェでくつろげます。取材の日は残念ながら雲が厚かったのですが、晴れた日には富士山もながめることができる箱根随一の絶景を愛でることができます。

成川美術館 展望室より見る 撮影:編集部

 成川美術館さまよりお借りした写真。晴れた日にはこんなに富士山がくっきり!おすすめは午前中とのことです。

成川美術館 展望室より見る 写真ご提供:成川美術館さま

成川美術館の公式サイト

関連記事:芦ノ湖を一望 成川美術館で箱根随一の絶景に思わず息をのむ [取材]

16時半頃:箱根湯本(編集後記・箱根観光のちょっとしたTIPSなど)

 16時すぎに成川美術館を出ると、ちょうどよく元箱根港から箱根湯本へ行く急行バス、箱根登山バスR路線が来ていたので一気に箱根湯本へ。取材としてはここで終了ですが、新宿への最終のロマンスカーにはまだ時間があるので、無料送迎バスを使って箱根湯寮で温泉につかってから18時半頃のロマンスカーで帰途につきました。

 登山バスなどを駆使する旅は、例えば駐車場を探すとか道に迷うようなストレスとは無縁で快適でした。また、意外と各エリア間が短いということもわかったので、例えば箱根湯本や強羅で荷物をどこかに預けてしまってから行動、チェックイン前に一旦戻って回収というのもスケジューリングによっては良さそうに思いました。

美術館の所要時間とミュージアムフリーパス

 基本的にはどの施設も60分から90分程度で一通り見て回ることができますが、正直やや駆け足になることは否めません。編集部は取材アポイント他の関係上、今回は2日間で5館を回りましたが、美術館の広報担当者さんによると、2日間で6館をコンプリートしたお客さまもちらほらといらっしゃるそうです。どの施設も2回3回とリピートしたくなる魅力がありますので、ミュージアムフリーパスを利用して6館全てをチェック、後日じっくりとリピートするというのも良いかもしれません。

バスについて

撮影:編集部

 箱根登山バスはだいたい15分から20分程度の間隔。箱根フリーパスは箱根登山バス等へのの乗降時に提示が必要なので、チケットホルダー等を活用すると便利です。また、ミュージアムフリーパス使用時にも箱根フリーパスの提示がセットで必要となるのでご注意を。

「裏ゴールデンコース」?

 成川美術館の展望テラスは時間帯でいうと午前中が一番の絶景でオススメということです。この絶景を味わうために、箱根湯本から旧街道を通って元箱根港へ行く箱根登山バス「K路線」を利用し、午前中に成川美術館に入館、その後、芦ノ湖を渡って桃源台から仙石原近辺の美術館、最後に強羅の彫刻の森美術館でコンプリートという、ゴールデンコースを逆周りする「裏箱根ゴールデンルート」も検討の価値大です。次回は試してみたいと思います。

ミュージアムフリーパスについて

 ミュージアムフリーパスは、箱根の周遊券「箱根フリーパス」の利用者が対象。箱根の複数の美術館を自由に入退館できるオトクな企画券です。発売期間は12月20日(日)までの限定。2日券と3日券が設定されており、おとな料金の場合はそれぞれ3,600円、4,200円。発売は箱根登山鉄道の各駅やセブン―イレブン店舗マルチコピー機など。 詳細と最新情報は公式サイトをご確認ください。

  • 箱根フリーパス

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