試用したのはDEEBOT SLIM10
試用したのはECOVACS(エコバックス)のDEEBOT OZMO SLIM10。他にSLIM11、SLIM12、SLIM15などの型番が存在しているようですが、黒系はSLIM10のみ。スペックが全て一緒のようなので付属品の違いのみの可能性があります。公式サイトではどれも「ハイエンドモデル」となっているようです…。

無印良品のラックの一番下にも滑り込む驚異の低車高
別記事でルンバについてかなりプッシュしているにも関わらず、DEEBOTを推す、唯一無二の理由があります。それは車高。ルンバシリーズの車高は9.2cm。IKEAのワゴン「ロースコグ」はギリギリ(9.5cm)通すかもしれませんが、無印のユニットシェルフは7cm、バウヒュッテのPCデスクに至っては6.5cmと、そもそもがどんなにAIがすごくても物理的に潜り込んで掃除することが不可能なのです。
対して、このDEEBOT OZMO SLIM10は5.7cm。自動でゴミこそ捨てられませんが、拭き掃除にも対応し、ダストボックスを水洗いすることも可能。ルンバと性能を比較する前にスペックで完全勝利しているのですね。
実際に使ってみたレビュー
まず、標準モードで吸引する分には非常に静かです。ブラーバと対して変わりません。正直、吸引力自体はフローリングであれば必要十分というところで、毎日の掃除はロボットにまかせて、週イチでダイソンを使うという使い分けをするとベストかなと思いました。
AIの賢さも、そこそこ家具の前で止まるし、掃除ルートもランダムというほどでもないですし普通に使えています。ドックにちゃんと戻ってくれてますし、アプリと連動させてスケジュールを組んだりとかなり快適です。
ルンバ派のレビューがたくさんあることからも、この機種が絶対ということはなさそうですが、筆者としては車高の低さに価値があると感じています。ルンバのスリム版が出たら検討したいよ、って感じかな。
IKEAのワゴン「ロースコグ」 の下もらくらく掃除
ボディ前部には回転する「サイドブラシ」が2基。こちらは消耗品。ダストボックス用フィルターとともにアプリで推定使用可能時間の残りをチェックできます。

気になる騒音は?
掃除機でゆえそれなりの騒音は出ますが、足元に本機がいる状態で49db-54dbくらい。マンションの場合でも、深夜でなければ十分問題なく稼働できそうです。ただしこれは「標準モード」使用時。アプリで計測しただけなので、誤差がかなりあるとは思いますが、ルンバ960より5db-10dbくらい静かな感じ。

通常の吸引掃除と同時に水拭き掃除が可能
ボディ後部の水用のタンクに付属の専用モップを取り付けることで、吸引と水拭きを同時に行うことができます。これはモップを引きずりながら掃除機をかけているような状態のため、ゴシゴシとブラーバのように拭くわけではありません。おまけ的な機能かなとも思いましたが、ホコリは確実に抑えてくれているようです。
Google Homeとの接続方法
※記事執筆時点で ECOVACS HOME がGooglePlayに非表示になっていましたが。たまたまだったようなので文章を修正しました。公式サポートさまよりもiOS、Android両対応している旨ご回答をいただいております。
スマートホン連携をするためには、ECOVACS HOMEをスマホにインストールする必要があります。別アプリ「DEEBOT 2017」は旧機種のみしか対応していないので注意。なお、アプリ以外にもリモコンでの操作も可能です。
DEEBOT専用 ECOVACSアプリ -好きな場所からロボット掃除機をコントロール! - エコバックス公式ストア - 通販 - Yahoo!ショッピング
Google Homeへは上記アプリでのセッティング後、さらにHOMEアプリにてデバイスの追加→「セットアップ済デバイスのリンク」でいけます。この時ポイントとして「ECOVACS」ではなくて「DEEOBOT」で探す必要があります。
試用環境では「OK、Google、掃除して」で起動しました!「DEEBOTを充電して」で掃除をやめて充電ドックに帰ります。DEEBOTと呼ばなくても「掃除機を充電して」のような音声コマンドを認識します。気軽に掃除ができるのは非常に便利。

同シリーズでホワイトも出ています。これはこれで◯◯ぽくてカワイイですけども!あとは消耗品がiRobot製品に比べると社外品等少なさそうなのでランニングコストがどうなのかなーというところかも。個人的には車高の低さ1点のみで買いかなーと思っています。