”手で触れられる”浮世絵複製画展「市川團十郎と歌川派の絵師たち」が京都で開催

2023-11-16

投稿:ススミカマガジン編集部
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#京都#展覧会

”手で触れられる”浮世絵複製画展「市川團十郎と歌川派の絵師たち」が京都で開催

「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展が大垣書店京都本店イベントスペースで開催されます。これは、京都に拠点を構える美術関連の印刷会社、株式会社サンエムカラーなどでつくる「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展実行委員会の主催による浮世絵複製画展。

会場には江戸歌舞伎をけん引した七代目、八代目、九代目の團十郎の姿が描かれた浮世絵の複製画約30数点と原画1点が展示されます。

会期は2023年12月3日(日)から12月25日(月)まで、入場は無料です。

浮世絵を見て、触れて、歴史の証人になれる展覧会

当時、團十郎三代の活躍を世の中に伝えたのは、歌川派を中心とした浮世絵でした。会場で展示される浮世絵は、日本有数の個人浮世絵コレクション・浅井コレクションから作成された複製画です。

来場者はこれら複製画を実際に手で触れることができ、肉眼と触感の両方で浮世絵の質感を体験できる国内では珍しい展示となります。

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総角の助六 寿双々清忠(十四代長谷川勘兵衛)

さらに「歌舞伎十八番の内・総角の助六(あげまきのすけろく)」(1896年・九代目市川團十郎)は原画と複製画の両方を展示。原画と見比べて複製画が肉眼では寸分違わないことを確認できます。

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五代目市川海老蔵口上 歌川国麿
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児雷也豪傑譚話 歌川国貞(三代歌川豊国)

江戸歌舞伎と浮世絵の関係性とは

江戸時代後期から末期は、江戸文化の爛熟期でもありました。歌舞伎も、その江戸文化を代表するもののひとつとして大変な人気を博していましたが、その歌舞伎との「コラボ」で全盛期を迎えていたのが浮世絵(錦絵)で、特に豊国、国貞の歌川派は、歌舞伎役者や名場面を描いて人々から大きな支持を得ていました。

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流行役者水滸傳 百八人之一個 初代歌川国貞

当時、歌舞伎界を代表する名優、七代目市川團十郎は、歌川国貞と懇意にしており、團十郎を描いた浮世絵(錦絵)は、その人気と相まり大いに売れたということです。こうして歌舞伎界の大名跡、市川團十郎の波瀾に満ちた活躍は、浮世絵(錦絵)によって現代に伝えられることになりました。

江戸に想いを馳せる関連グッズの販売も充実

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市川團十郎と歌川派の絵師たち展 限定図録 3,000円(税込)

会場では図録のほか、グッズ、浮世絵複製画、関連本などの販売も。手ちぎり越前和紙ポストカード、和紙風チケットファイル、風呂敷、てぬぐい、和綴じノート、今治タオルハンカチ など「和」を意識したグッズが勢ぞろいします。

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てぬぐい【矢の根五郎】 2,000円(税込)
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手ちぎり越前和紙 フレーム付き ワイド版ポストカードセット 【助六】 2,000円(税込)

歌舞伎文化を愉しむ1日に。十三代目襲名式と同時期の開催

同時期には、京都・南座にて「當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」が2023年12月1日(金)から開幕します。

展覧会の会場である大垣書店京都本店からは徒歩約17分。歌舞伎文化を楽しむ1日を満喫してみては。

リソース

  • 記事制作ご協力:「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展実行委員会さま/サンエムカラー株式会社さま
  • 記事中の作品の所蔵はすべて「浅井コレクション」となります。

イベントについて

  • 浮世絵複製画展「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展
  • 2023年12月3日(日)〜12月25日(月)
  • 10:00〜22:00(最終日のみ17:00まで)
  • 入場無料
  • 大垣書店京都本店イベントスペース
    • 京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」下車、阪急京都線「烏丸駅」下車、26番出口直結
  • 出展作家:歌川豊国、歌川国貞、歌川国芳、豊原国周など
  • 主催:「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展実行委員会・大垣書店

株式会社サンエムカラー 公式サイト

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