秋の夜長を満喫できるサスペンス映画は?
10月ともなると、だんだん夜が長くなり、家にいる時間も多くなります。そんな刺激の少ない生活を送っている人にはおすすめの映画です。スリリングなサスペンス映画をご紹介します。
インフェルノ
人類の危機を回避するために大量殺人!
「ダ・ヴィンチ・コード」から約10年。時を経て、ラグンドン教授が殺人ウィルスを探し求め、ヨーロッパ中を駆け巡ります。殺人ウィルスを手に入れて、ウィルスがまき散らされるのを阻止しなくては、多くの人々が犠牲になってしまうというストーリー。人々を救うため、ラグンドン教授はルネサンス期のアート作品を巡りながら、ウィルスの隠し場所を示す謎解きを進めていきます。
スピード感あふれる話の展開&ルネサンス期の美しい美術品の数々
「インフェルノ」はストーリーの展開が早く、世界中にウィルスを拡散するといったスケールの大きい話なのですが、物静かに、そしてスリリングにストーリーが進んでいくところに、この映画独特の味があります。ルネサンス期のアート作品が、この映画の華にもなっており、怖いストーリーではあるけれど、重厚感あふれた品のある作品となっています。ルネサンス期の美しい美術品たちがたくさん登場するので、興味のある人は必見です。
ザ・コンサルタント
裏の顔を持つ凄腕「会計士」は高機能自閉症
一見、真面目でスマートな凄腕の会計士!だけど、実は裏の世界で暗躍する殺し屋。射撃の腕前は一流!武道も素晴らしい!蹴りを入れれば相手の頭蓋骨をへし折ってしまうという腕前。そして、そして、極めつけは、この主人公が高機能自閉症だということ。そのため、ところどころ会話が噛み合わないシーンや状況にそぐわない表情をするシーンが登場します。パニックになって暴れ出すシーンや細かいルールにのっとって過ごしている様子は、まさに典型的な高機能自閉症。ですが、その高機能自閉症の特性が、この映画においては、素晴らしい才能として発揮されているところが印象的でした。難しい計算を素早く暗算したり、常人には気付かないような数字のルールに気づいて不正を暴いたり、何より射撃を命中する腕前たるや凄い!一ミリのズレも許さない、常軌を逸した才能に思わずうなってしまう映画です。
殺し合いのシーンにドキドキするも、妙な安心感のある映画
この映画には、人生の悲しみも描かれています。主人公の母親が家を出ていったり、高機能自閉症であるがゆえにクラスメイトに化け物扱いを受けてしまったり…。ですが、この主人公は父親と弟の深い愛情によって守られており、悲しみの多い人生ではありますが、同時に強い愛情を感じるストーリーとなっています。そのため、どこか見ていて安心感のある映画です。または殺し屋と化すシーンにおいても同様です。真面目なトーンで進行する映画のため、射撃のシーンは緊張感が漂うシーンとなっています。ですが、相手は高機能自閉症。1ミリのズレもない一流のスナイパーです。妙な安心感を抱きながら射撃シーンを堪能することができます。
羊たちの沈黙
不気味なレクター教授にハマる映画
「羊たちの沈黙」でハマってしまうことといえば、レクター教授の不気味さです。優秀な精神科医でありながら、人を殺して食べてしまう猟奇的な殺人者。傲慢な人間は容赦なく殺害するが、純朴で優しい人間には温かく、紳士的に振る舞える人。このギャップにプラスして、異質なものを感じさせるレクター教授の佇まいに目が離せなくなる映画です。レクター教授の放つ、一言一言が重く、深読みしすぎて何度も見直してしまう映画です。
美人研修医のクラリスが可愛い!
この映画に欠かせないのがレクター教授の他にもう一人。美人研修医のクラリス!この映画は不気味で怖い映画ではありますが、クラリスの可愛さにも注視してしまう映画です。実際に映画の中で、クラリスの可憐な姿を描写しているシーンが多く見られます。レクター教授も、このクラリスの可愛さあって、難事件にヒントを与えたり、後に心を許してしまうのですが…。このクラリス役を演じているのは、若き日のジョディー・フォスター。彼女の美しい姿を見れば、レクター教授が心を開いてしまうのも分かります。